聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「彼らは、『あなたがたはわたしの民ではない。』と言われた所で、『あなたがたは生ける神の子らだ。』と言われるようになる。」 (ホセア1:10) 今日からホセア書です。今日の1章の1節にある通り、ホセアはヤロブアム2世が王であった時代、すなわち紀元前8世紀の前半に、北イスラエル王国で活躍した預言者です。 ヤロブアム2世の時代、北イスラエル王国はダビデ王やソロモン王以来の繁栄を謳歌していました。ホセアはその時代に、人々の不信仰と罪のゆえに神様が裁きを下され、イスラエルが滅亡することを預言したわけです。しかし、それと同時に、ホセアは、そういう不真実なイスラエルの民を神様はなおも愛して下さり、回復し、祝福して下さるということを語るわけです。今日の1章でも、2節の後半で北イスラエルの人々が主を捨て、偶像礼拝と罪にふけっていることが指摘され、4節では、北イスラエル王国が滅亡することが預言されている一方で、10節から11節では、南ユダと一つになった国としてイスラエルが回復される、という以前にも増して豊かな祝福が預言されています。 私たちは、決定的だと思えるような罪を犯してしまった時、或いは、罪を重ねて犯してしまった時に、自分はもう駄目だ、こんな自分を神様はもう赦して下さるはずがない、という風に思ってしまうかもしれません。しかし、神様は一度、神の民とされた私たちを決して見限られるような方ではないのです。それどころか、悔い改める者には以前にも増して豊かな祝福を与えて下さるのです。素直に悔い改め、主のもとに帰り、主の豊かな赦しと祝福に与かる者とならせていただきましょう。 中谷建晴 |