聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                    ホセア書 12章

「しかし、わたしは、エジプトにいたときから、あなたの神、主である。」                 (ホセア書 12:9)

 ホセアは、「エフライムは風を食べて生き、いつも東風を追い、まやかしと暴虐とを増し加えている。」と語り、イスラエルが、自分を守るために、エジプトと通じながらアッシリヤを頼ろうとする不真実さは、賢明に見えて、実は、国際的な信用を失い、結局は国を滅ぼす空虚な道だ、とイスラエルの不信と不真実を責めます。彼らの姿勢は、先祖ヤコブの生まれつきの性質そのままで、そのヤコブの行いに主は報われる、と言います。ヤコブは生まれつき「押しのける者」で、兄弟を押しのけて自分の利益を求め、神の使いと争ってこれに勝った、つまり神にさえ従わず、自分自身を押し通そうとしたのです。しかし、主は彼の腰のつがいを打たれ、ヤコブはしっかり立てなくなってようやく神の前に身を低くして祝福を受けました(創世記32:22−32)。そのヤコブの強情そのままに、イスラエルは、あくまで自分の知恵と力に頼り、欺きのはかりで富を得、豊かになったのは主が祝福された証拠で、不義などない、と言い張りました。こういうイスラエルにたいして、主は、「しかし、わたしは、エジプトにいたときから、あなたの神、主である。」と語りかけ、彼らがまだ国家として生まれる以前、エジプトで奴隷だったときから、主が彼らの神であり、砂漠で彼らを育てられたことを思い出させ、“彼らの不義ゆえに彼らをさばく、そして、再び彼らを天幕に住ませ、預言者によって主が彼らに語る”と言われたのです。主はイスラエルを顧み、何とかして主との交わりに回復したいのです。私たちにたいしても同じです。感謝です。

                         唄野隆



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