聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                    ホセア書 11章

「わたしの心はわたしのうちで湧き返り、わたしはあわれみで胸が熱くなっている。」
                   (ホセア書 11:8)

 ホセアは、イスラエルの罪を見てさばきを宣告しながら、なおも彼らを愛し、なんとかして彼らを救いたいと願っておられる主の悲しみと愛の苦しみを示します。主は、イスラエルを、偶像に囲まれていたエジプトから連れ出し、主を恐れ、義を行う、きよい国をつくらせようとされました。しかし、主が彼らを育てようと愛のきずなで引かれたのに、彼等は、主を離れ、バアルを拝み、刻んだ像に香をたきました。彼らの罪がいきつくところまでいき、さばきが避けられなくなり、ついに主はさばきを宣告されました。しかし、エジプトに連れ戻られるのではなくアッシリヤによって滅ぼされる、と言われました。そう宣告しながら、主は、「エフライムよ。わたしはどうしてあなたを引き渡すことができようか。イスラエルよ。どうしてあなたを見捨てることができようか。・・・わたしの心はわたしのうちで湧き返り、わたしはあわれみで胸が熱くなっている。」と悲しい叫び声を上げられました。イスラエルにたいする主の愛が切々と胸に迫ってきます。この主の愛は彼らを滅ぼしたままでは終わることができません。そんな者をも主は救われます。彼らを押さえつける力は強力です。しかし、主は神であって、人ではありません。どんな力をも打ち砕いて彼らを救うことができます。百獣の王ライオンには何ものも立ち向かえません。その獅子のように主が先頭に立って、敵を滅ぼし、世界各地に散らされていた主の民を連れ戻されるのです。私も、主を待ち望みます。

                            唄野隆



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