聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ホセア書 9章 「ところが彼らはバアル・ペオルへ行き、・・・。」 (ホセア書 9:10) ホセアは「あなたは自分の神に背いて姦淫をし、すべての麦打ち場で受ける姦淫の報酬を愛した。」とイスラエルの罪を宣告し、イスラエルの歴史を思い返させながら、彼らの罪の姿を暴きだします。彼等は政治的な安全、そして物質的な豊かさを求めて、エジプトを利用し、アッシリヤに媚を売りますが、その努力はむなしく、アッシリヤに滅ぼされ、エジプトは墓場になります。銀を得ても、雑草の山に投げ捨てられるだけです。彼らが、主を信じ、主を恐れることをやめてしまったからです。彼らの預言者は、神のことばを語らず、偽りを語って、彼らのわなとなりました。その結果は、士師記19章に記されているギブアの出来事、つまり偶像礼拝、不品行、暴虐、意地の張り合いで同胞が相争い、イスラエル12部族の一つが絶滅しかける危機を招いたときとおなじようなことになっているではないか、とホセアは責めたのです。彼は、神からの、イスラエルの見張り人でした。イスラエルは、政治的にも経済的にも努力はしたのです。宗教的にもいけにえをささげていました。しかし主を忘れたのです。主を恐れ、主に従おうとはせず、自分の願いを主とし、目に見えるものに頼ろうとしたのです。主は彼らを荒野のぶどう、いちじくの初なりのように大事にされたのに、彼等は昔、バアル・ペオルを慕ったように(民25:1−9)、主に背を向け、心を他のものに向けたのです。霊的姦淫です。このときの主のお気持ちは、姦淫の妻をもったホセアだからこそわかったのでしょう。まず大切なのは、主に対する真実だ、と示されます。 唄野隆 |