聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ホセア書 8章 「彼らがわたしにいけにえをささげ、肉を食べても、主はこれを喜ばれない。」 (ホセア書 8:13) ここで、ホセアは、イスラエルの罪を指摘し、さばきを宣告します。それは、彼らの宗教にあらわされた根強い自己主張にたいするものでした。彼等は宗教的でなかったわけではありません。「私たちイスラエルはあなたを知っている。」と叫び、礼拝に励みました。しかし、主の御声を聞いて応え、従ったのではなく、自分でよいと思うように歩んだのです。自分で王を立て、高価な金銀を用いて偶像を造り、無数の祭壇を建て、いけにえをささげ、多くの神殿を建造し、城壁のある町々を増し加え、主の祝福と守りを願い求めました。善を拒み、不義を行い、助けを求めて外国に使者を送りました。しかし、自己主張の歩みは孤立を招き、助けを求めた相手につけ込まれ、侵されます。また、偶像は何の助けにもならず、逆に主の怒りを招きます。彼らの宗教は虚しく、かえって主に忌み嫌われるものです。それは、彼らの宗教が、主を恐れ、主を愛し、主に従う主を第一にする純粋な信仰ではなく、自分を主とし、自分の思うことを行い、これだけしているのだから主は良くてくれるはずだ、そうでなければおかしい、という自己主張に貫かれているからです。私たちのなかにも、自分が良いと思うように事を進めて、それをかなえてください、祝福してください、と祈っていることはないか、と探られます。主は、主をおそれ、主を信頼し、主のみことばに従い、主の愛に応えることを求めておられるのであって、私たちのささげものを求めておられるのではないのです。 唄野隆 |