聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ホセア書 4章 「この地には真実がなく、誠実がなく、神を知ることもないからだ。」 (ホセア書 4:1) この章はイスラエルにたいするホセアのメッセージです。姦淫の妻との関わりが背信のイスラエルにたいする主の愛と痛みに共鳴したのでしょうか、彼は、「イスラエル人よ。主のことばを聞け。」と語りだし、「主はこの地に住む者と言い争われる。この地には真実がなく、誠実がなく、神を知ることもないからだ。」とイスラエルの罪を責めました。彼らは神を知ることがなくなったので、真実を捨て、誠実を失った、と三つの消極的罪を示し、彼らにあるのは、のろいと、欺きと、人殺しと、盗みと姦通、流血に流血だ、と七つの積極的罪を数え上げます。その結果は滅びです。彼らの罪の生活は神を知ることを捨てたところに源があります。ですから、人殺しや姦淫の罪を犯した個人よりも、神のことばを伝え、神の戒めを教える祭司と預言者の罪が問われたのです。神を正しく知るか、間違った神理解をもつかが、一番の問題なのです。姦淫の罪についても姦通する女ではなく、神殿娼婦に向かう男を責めます。これも、罪の実よりも罪の根源を責める姿勢の現れです。正しく歩むために大切なことは、まっすぐ主に向かうことですが、肉の欲望を刺激し心地よくさせるものが、主に向かう心を他に転じさせます。最も身近なのは酒であり色情です。酒に酔い異性に夢中になると、主を離れ人の欲望を満たす偶像に向かい、快楽に引かれて罪の生活を生み出します。身を慎むことを教えてください、と祈りました。また、そういう者の影響を、まだ望みのある者に及ぼさせてはなりません。イスラエルの罪をユダに及ぼしてはならないのです。 唄野隆 |