聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ホセア書 2章 「(その日)、・・・わたしは真実をもってあなたと契りを結ぶ。このとき、あなたは主を知ろう。」 (ホセア書 2:20) 姦淫の妻とその子らを受け入れ、彼女の不真実に悩まされながらなおも愛する歩みをホセアに経験させ、それこそが、主のイスラエルに対するご経験であり、御思いであることを示しているのが、この章です。“兄弟たちに主の民と呼びかけ、姉妹たちに主に愛される者と呼びかけよ”と語りだされます。イスラエルが主を信じ、主の民とされた兄弟姉妹として互いに愛しあい、主に愛されていることを告白し喜びあう交わりの中に生きてほしいという主のみこころが伝わってきます。しかし、イスラエルは、主に背き、偶像に心を寄せました。夫をさておいて、愛人たちにうつつを抜かす女そのままでした。彼女が愛人のもとに走ったのは、彼らがパンと水、羊毛と麻、油と飲み物をくれるからです。人格的な交わりから目を逸らし、物質的な豊かさや楽しさを求める現代人も同じです。しかし、彼女の愛人たちとの官能的な関係はやがて行き詰ります。そのとき、彼女は元の夫のところに帰ろうとしますが、それも、「あの時は、今よりも幸せだったから。」と物質的な幸せにしか目が向いていません。しかし、主は、この女のようなイスラエルに、「それゆえ、私は彼女をくどいて荒野に連れて行き、優しく彼女に語ろう。・・・わたしは真実をもってあなたと契りを結ぶ。このとき、あなたは主を知ろう。」と言われるのです。何という愛でしょう。その愛に触れるとき、私たちは、「あなたこそ私の救い主。私の主。」と告白できるようになるのです。アーメンです。 唄野隆 |