聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ホセア書 1章 「『あなたがたは、わたしの民ではない。』と言われた所で、『あなたがたは生ける神の子らだ。』と言われるようになる。」 (ホセア書 1:10) ホセヤはイザヤと同時代、北王国イスラエルに遣わされた預言者でした。ホセヤに主が姦淫の女を娶(めと)れと言われたのはなぜなのか、その理由については聖書は何も語っていません。背後の事情を詮索せずその意味するところに目を留めよ、ということでしょうか。ホセアがゴメルを娶ると彼女は男の子を生みました。主はイズレエルと名づけよと命じられました。イズレエルは不信と暴虐の血を流したイスラエルの罪の記念の地でした(2列王9,10章)。この名は、イスラエルの実態を示し、罪を犯しつづける彼等は滅ぼされなければならないことを示します。次に生まれた女の子はロ・ルハマ、愛されない者、という名を与えられました。主は、裏切りを重ねるイスラエルをもう愛さない、と言われたのです。その次の男の子はロ・アミと名づけられました。わたしの民ではない、という意味です。主はイスラエルをご自身の民とされたのに、彼等の不真実さから、もう彼等はわたしの民ではない、と言われたのです。姦淫の妻をもち、子どもたちにこんな名前が与えられたことを通して、主がイスラエルの不真実と悪とをどんなに悲しみ痛んでおられるかがホセアにはよくわかったのではないでしょうか。しかし、主は、それにも関わらず、ユダを救い、ユダとイスラエルはひとつの民となり、ひとりのかしらに導かれて帰ってくる、と言われました。主は、究極的には、彼らを滅ぼすことでなく彼らの救いを計画してくださっているのだ、と知り、感動します。 唄野隆 |