聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「この宮のこれから後の栄光は、先のものよりまさろう。」 (ハガイ2:9)

今日のハガイ書2章では、バビロン捕囚から帰って来たユダヤ人たちが再建しているエルサレム神殿にどのような意味があるかということが語られています。
3節では、ソロモン王が建てた前の神殿に比べて、今建てようとしている神殿がずっと貧弱なものであることがはっきり指摘されています。イスラエルの歴史の中でも繁栄の絶頂期に王であったソロモン王とは違って、バビロン捕囚から帰って来たユダヤ人たちは全く余裕のない生活をしていたわけですから、これはどうしようもないことでした。しかし、中には、そのことをひどく残念に思う者たちもいたようです。ですから、改まってその神殿の貧弱さを指摘されたことはユダヤ人たちの意気を挫きかねないことであったのではないかと思われます。
しかし、9節で、神様は「この神殿は確かに、以前のソロモン王が建てた神殿に比べて貧弱なものではあるけれども、やがてそこには、以前の神殿を上回る栄光が与えられる。」とおっしゃって下さっているのです。この栄光とは、やがてイエス・キリストが実際に足を踏み入れて下さるということを指しているようです。
イエス・キリストがいらっしゃる所には、そこがどんなにみすぼらしい所であったとしても主の栄光が輝きわたるのです。
私たちはともすれば、自分自身の無力さ、罪深さにがっかりしたり、或いはそのことを認めようとせずことさらに強がったりしがちなものではないでしょうか。しかし、そういう自分ではあっても、イエス様が内に住んで下さる時に、主の栄光を表す、周りに祝福をもたらして行く、素晴らしい歩みができるのです。素直に自分の弱さ、貧弱さを認め、心を開いてイエス様に内に住んでいただき、主の栄光を表す歩みをする者とならせていただきましょう。

 中谷建晴



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