聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「あなたが多くの国々を略奪したので、ほかのすべての国々の民が、あなたを略奪する。」 (ハバクク2:8) 今日のハバクク書2章では、1章12節から2章1節までのハバククからの訴えに対する神様のお答えが2節以下で述べられています。 2節から4節は、5節以下の導入部です。2節では神様が今から語ろうとしておられることが大変重要なことであること、3節ではそれが「終わりについて」の預言である、ということが言われています。この「終わり」とは直接にはバビロン王国の終わりを指しているようですが、それと重なり合う形で世の終わりの時のことがここでは預言されているようです。 4節は、5節以降で神様が語られようとしていることのまとめで、新聞の見出しのようなものである、と考えられます。 1章の12節から2章1節で、ハバククは南ユダ王国内の不正や罪をバビロン王国による南ユダの滅亡という方法で裁くのはおかしい、それだとバビロン王国が思い上がるだけではないか、と神様に訴えていました。それに対して、2章5節以降で神様はそのバビロンをバビロン自身の行いの報いとして徹底的に滅ぼすということを語っておられるわけです。 私たちは、ともすれば、自分の目に見える形で結果が現れることを求めてしまいがちです。しかし、たとえ私たちが結果を目の当たりにすることができなくても、最後には悪はそれに相応しい報いを受けるのです。 神様が正しい裁きをされることを信じ、自分に不当に害を加えた相手がどうなるのかということも含めて全てをその神様の裁きにお委ねしてしまい、復讐心を捨て、ただ神様だけを見上げて、その御心に従う者、そうして祝福に与かる者とならせていただきましょう。 中谷建晴 |