聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      ハバクク書 2章

「しかし、正しい人はその信仰によって生きる。」
                     (ハバクク書 2:4)

 ハバククは、ユダの悪を罰するためにユダより悪いカルデヤ人が用いられるのはなぜかと主に問い、主が何と答えられるかしっかり見張りました。主に問い主のお答えを待つ姿勢の大切さを思います。主は彼に答え、終わりの時の幻を見せる、と語り、悪の勢力の滅びを示し、「正しい人はその信仰によって生きる。」と言われました。ハバククの問いに対する直接的な答えではありませんでしたから、彼はどう受け止めてよいのか戸惑ったでしょう。しかし、主は、わからなくても、主を信じ、聞いたことをそのまま受け、わかるときがくるまで待ち望む姿勢が大事だ、と言われるのです。私たちは主のみことばを聞くとき、わかることまた何をすべきかに目を向けますが、主は信じて待つ信仰を求められるのです。そういう姿勢で主のみことばを受ける人が本当に生き、主のみこころを悟り、主のみころを行うことができるように導かれるのです。このみことばは、新約聖書でもガラテヤ3:11、ローマ1:17、ヘブル10:38に引用され、ルターによって再発見されて、宗教改革を生み出しました。知ることすることではなく、信じることによって生かされることを示すいのちのみことばです。そのように信じて受ける者に、主は、自分を高しとする傲慢な者、自分の利得を求める利己的な者、ひとを欺く者、蹴落とす者、ひとの恥を暴露して喜ぶ者がさばかれ虚しくなることを告げ、それが偶像崇拝からくることを示し、その虚しさを警告し、主の御前に静まることを命じられます。「ハイ。信じます。お導きください。」と祈りました。

                             唄野隆



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