聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      ハバクク書 1章

「主よ。私が助けを求めて叫んでいますのに、あなたはいつまで、聞いてくださらないのですか。」
                     (ハバクク書 1:2)

 預言者ハバククのさばきの預言ですが、ハバククがどんな人でどんな活動をしたかについてはほとんどわかっていません。ただ、本書の内容から、カルデヤ人、つまりバビロンがユダの脅威となった時代、エホヤキムの時代の預言者であっただろうと推察されます。その時代、ユダは信仰的に堕落し、律法は無視されていました。人々は偶像に心を寄せ、暴行、暴虐が巷に満ちていました。それを見るに耐えず、ハバククは、主に、「主よ。私が助けを求めて叫んでいますのに、あなたはいつまで、聞いてくださらないのですか。私が『暴虐。』とあなたに叫んでいますのに、あなたは救ってくださらないのですか。」と訴えました。どんなにひどい状況の中からも主に祈ることのできる人は幸いです。主は彼に答えてくださいました。主は、カルデヤ人を起こし、彼らによって悪をさばく、と仰ったのです。主のお答えを聞いたハバククは喜んだかもしれませんが、カルデヤ人の実態がわかるにつれて、彼はさらに疑問を深めました。カルデヤ人はユダよりも暴虐でしたし、網で魚の群れを捕らえ、網が大きな獲物を得させてくれるからと網にいけにえをささげるような人々でした。こんな民が、きよく、死ぬはずのない主の民をさばく道具にされるとはどういうことですか、と主に問うたのです。それにも主は答えてくださいました。その答えは次の章で聞くことになりますが、ここでは、まず、主は主に問う者に答えてくださる御方であることに感謝したいと思います。

                           唄野隆



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