聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会
聖書一日一章

「彼らはみな安心して住んでいる。」 (エゼキエル38:8)

今日のエゼキエル書38章から、明日の39章にかけてはゴグという人物に率いられた軍隊がイスラエルに攻め寄せること、しかし、すんでのところで神様がその軍隊を打ち破られることが預言されています。
8節の「多くの国々の民の中から集められ」 「久しく廃墟であったイスラエルの山々に住んでいる」 民とはイスラエルの人々のことです。11節の後半では、彼らが城壁もかんぬきも門もなしに安心しきって住んでいると言われています。イスラエルの民は現在までの歴史の中でそういう完全な平和を経験したことはありません。そのことと、8節の初めの方の「終わりの年に」という表現から、ここで預言されている出来事が世の終わりに起こるものであることがわかります。
2節のマゴグとはカスピ海から黒海にかけての山岳地帯、メシェクとトバルというのは、現在のイランの北部からロシアの南西部、トルコの東部にかけての地域を指します。そういう地域から出た王ゴグが、周辺の国々を率いて、イスラエルの国に侵入し、これを略奪し尽くそうとするわけです。8節の最後や11節で述べられているように、イスラエルの人々は神様に信頼し、防衛のための何の施設も持たず、安心し切って暮らしていましたので、ゴグの企ては間違いなく成功するように見えました。
しかし、18節から22節で言われているように、ゴグの軍隊は、イスラエルに攻撃を加える寸前に、超自然的な方法で神様に滅ぼされてしまうというのです。そして、16節や23節で言われているように、神様の御名が崇められるようになることが預言されているわけです。
神様に頼りきり、自分を自分で守ることをやめることは大変勇気のいることです。確かにゴグがそうであるように、敵の力は強く、そういう無防備さに付け込もうとするかもしれません。しかし、神様は神様に信頼する者を必ず守って下さるのです。自分で自分を守ろうとすることをやめ、主に信頼し、主の愛と御力を、そのご栄光を拝する者とならせていただきましょう。
中谷建晴





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