聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「彼らはエジプトの誇りをふみにじり」 (エゼキエル32:12) 今日のエゼキエル書32章で、エジプトの滅亡についての預言は終わりです。1節から16節が紀元前585年の3月に与えられたエジプトの滅亡についての5番目の預言、17節以降が最後の、6番目の預言となっています。 33章の21節を見ますと、エルサレム陥落のニュースは5カ月遅れで、バビロンに捕囚として連れ去られて来ていたユダヤ人たちに伝わったことがわかります。さらに、その2カ月後、エルサレムの陥落から7カ月後に与えられたのが、今日のエゼキエル書32章の1節から16節の預言で、ここでも、またエジプトの徹底した破滅が預言されています。また、17節以降の預言では、エジプトの滅亡がいかにひどいものであるかが更にだめを押すような形で預言されています。 エゼキエルの預言を聞いていた者たちは、預言されていた通りに神様がエルサレムを滅ぼされたことを聞いて、神様の真実さを恐れとともに仰ぎ始めていたのではないか、と考えられます。しかし、もう一方では、では他の国々はどうなのか、という思い、ユダだけが徹底的な裁きを受けて、他の国が、自分たちは助かったとほくそ笑んでいるとしたら、本当に神様は真実なお方であると言えるのか、そういう思いがあったのではないか、と想像されます。そういう疑問に答えるような形で神様はここでエジプトの徹底した破滅を預言されているわけです。 私たちも時として神様が不当に自分だけに厳しくされると思えてしまうことがあるかもしれません。しかし、やがて、神様は完全に公正な裁きを全うされるのです。恐れ、慎みましょう。 中谷建晴 |