聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「その心がおごり高ぶったから」 (エゼキエル31:10) 今日のエゼキエル書31章の預言は、昨日の30章の20節以降の預言が与えられた2カ月後、紀元前587年の5月か6月に与えられたものです。先の預言では、バビロンの王ネブカデネザルに対抗しようとしたエジプトの王ホフラの軍隊の敗北が預言されていましたが、今日の31章の預言では、その敗北の最終的な結果としてエジプトが完全に崩壊することが預言されています。 まず3節から17節まででは、アッシリヤの崩壊が譬えを用いて語られています。レバノンの巨大な杉の木はアッシリヤの国を、4節はアッシリヤの根拠地がチグリス川とユーフラテス川という豊かな水源に恵まれていることを象徴的に語っているようです。また、5節から9節まででは、アッシリヤが相手になるものがいないくらい強大な力を持つようになったこと、そのアッシリヤの支配の下に多くの国々が置かれていたことが語られているようです。確かにアッシリヤはその絶頂期にはエジプトからペルシャ湾、現在のイラクに当たる地域までを支配するそれまでの中東の歴史では最大の国となりました。しかし、10節にあるように、そのためにおごり高ぶり、神様の裁きを受け、バビロンに滅ぼされることになったわけです。そして、12節から16節にあるように徹底的な破滅を経験することになってしまったわけです。 このアッシリヤの崩壊はエジプトが実際に目の当たりにしていたことですが、18節で、あなたがたもそのようになると神様はエジプトに向かって語っておられるわけです。 私たちも、思いがけない破滅、突然の最後に見舞われて、恐れ惑うだけの人々を見る時に、キリストぬきには自分も同じであったということを心に留め、もう一度神様の前にへりくだり、神様に対する感謝の思いを新たにさせていただきましょう。 中谷建晴 |