聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「強いが砕かれている彼の腕」 (エゼキエル30:22) 今日のエゼキエル書30章の前半、19節までは、昨日の29章の17節から続く、紀元前571年に与えられたエジプトの徹底的な破滅についての預言となっています。 5節にはエジプトの同盟国の名前が挙げられています。クシュは現在のエチオピア、プテはそのさらに南、現在のスーダン、ルデは現在のトルコ、クブはエジプトの西の現在のリビヤを指すようです。また「同盟国の人々」とはユダのことを指すようです。 また6節に出てくるミグドルとはエジプトの北東の端、シナイ半島の付け根に位置する町で、バビロンとの戦いでは最前線になった町だと考えられます。またセベネは、エジプト内陸部のかなり南にある、ナイル川上流の町です。ですから、ミグドルからセベネまでという表現はエジプト全土ということを意味しているようです。 エジプトに下る裁きは徹底的なものでした。主を無視し、主に逆らう歩みも、それまでのエジプトがそうであったように、それなりの成功を収め、ある程度多くのものを得ることができるかもしれません。しかし、最後には徹底的な裁きが待っているのです。 20節以降は、エジプトに下る裁きの第三の預言になりますが、ここではバビロンに対抗し、エルサレムを助けようとしたエジプトの王ホフラが敗れることが預言されています。ホフラは強い軍隊を率いていましたが、神様がそれを無力なものにされてしまったがために、敗れ去ってしまうことが22節では象徴的に表現されています。神様の祝福なしには、どんな人間的な努力や備えも空しいものとなってしまうのです。そうではなくて、神様を信じ、まず神様に従い、神様の祝福を受け、神様の備えて下さる勝利に与かる者とならせていただきましょう。 中谷建晴 |