聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「わたしはそれを行って、なおざりにせず、惜しまず、思い直しもしない。あなたの行ないや、わざにしたがって、あなたをさばく。」(エゼキエル24:14)

今日のエゼキエル書24章は、紀元前588年の12月か、紀元前587年の1月、バビロンの大軍がエルサレムを取り囲んだ時に、神様がエゼキエルを通して語られたメッセージです。
この包囲は、短い中断はあるものの、エルサレムが攻め滅ぼされるまでほぼずっと続くことになります。いよいよエルサレムに対する神様の裁きも最終的な段階に入ったわけです。
3節から12節まででは、神様の裁きが、なべを火にかけることに譬えられています。ここで、なべはエルサレムの町を、肉の切れは、エルサレムにいるユダヤ人たちを、さびはエルサレムの人々の罪、特に流血の罪を象徴していると考えられます。6節や9節では、エルサレムのことが「流血の町」と呼ばれていますが、7節から8節にあるように、神の民であり、神様の御心にかなった愛と正義に基づく政治が行われているはずのエルサレムで、罪のない者の血が流されるようなことが堂々と行われていたというわけです。
10節から12節では、すでにある程度の裁きが下されたものの、それが無駄であったことが言われています。これは、紀元前605年と597年に既にあった第一次と第二次のバビロン捕囚のことを指していると考えられます。エルサレムの人々はそれを神様からの警告として受け止めることをせず、罪を重ね、とうとう紀元前586年の第三次バビロン捕囚の際、エルサレムの町は徹底的に破壊されることになってしまうのです。
神様の再三の警告を無視し続けるならば、やがて徹底的な裁きが待っています。そうなる前に、悔い改めて、赦しをいただき、御心に従う歩みを始め、備えられている祝福に与らせていただきましょう。

中谷建晴



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