聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「あなたがそこに横たわっている日数だけ彼らの咎を負え。」
(エゼキエル4:4)

今日のエゼキエル書4章では、間もなくエルサレムがバビロンの軍隊によって包囲されてしまうということが劇的な形で預言されています。 エゼキエルはそのために、粘土の板にエルサレムの包囲されている様子を彫り付けたり、片側のわき腹だけを下にして、長い間横になったりするわけですが、8章の1節などを見ますと、どうやら、ユダヤ人たち、特に長老たちと呼ばれる指導的な立場にある者たちがずっと一緒にいてそれを見ていたようです。
3節の鉄の平なべは祭司が捧げ物をする時に使うもののようですが、ここでは単に、エルサレムが完全に包囲され、食糧を運び入れたり、逃げ出したりできないようにとバビロン軍が築いた壁を象徴しているようです。
4節から6節まででは、エゼキエルが390日と40日、合計430日、片側のわき腹だけを下にして横たわらされたこと、その一日が一年に当たることが言われています。430日ですから430年ということになりますが、これをエホヤキンが捕囚としてバビロンに連れ去られた紀元前597年からの430年だとすると、紀元前167年、ユダヤ人たちがエホヤキン以来初めて自分たちで王を立てた年に当たっています。そして、イエス様が最後、十字架にかかられるためにエルサレムに入られた時に人々がイエス様を迎えた迎え方は、その時、ユダ・マカベアが圧倒的だと見られていたシリヤ軍を破ってエルサレムに入城した時の様子を再現したものでした。
エゼキエルはそんな意味が込められているとも知らずにただ神様の御言葉に従って不自由な生活を送るわけですが、それが主の大いなる御計画を証しするものとなったわけです。 同じ様に、何の意味があるかわらからず、ただ辛いものにしか思えなくても、それでもただ忠実に神様に従い抜く時に、それはやがて主の素晴らしい証しとして用いられるのです。

中谷建晴



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