聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「人の子よ。彼らや、彼らのことばを恐れるな。」 (エゼキエル2:6) 今日のエゼキエル書2章では、圧倒的な栄光に包まれた方として現れた神様がエゼキエルを預言者として召し出されたことが記されています。 神様は最初からエゼキエルに、彼の預言者としての働きが決して安易なものではないことを語られます。6節では神様の言葉を語るがゆえに人々から敵意を向けられるであろうことが示唆されています。マルコの福音書16章15節で「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。」とおっしゃったイエス様も、マタイの福音書10章16節で弟子たちに「わたしが、あなたがたを遣わすのは、狼の中に羊を送り出すようなものです。」とおっしゃいました。またヨハネの福音書15章19節では、キリストのものとされている者たちに「世はあなたがたを憎む」ともおっしゃっておられます。神様を信じて、神様に従って生きることは、決して安易で、いわゆるハッピーな人生を約束するものではありません。しかしながら、私達はしばしばそういうことを期待して、それが叶えられないからといって、神様に不満を抱いたり、不信の思いを持ったりしてしまっているようなことはないでしょうか。 5節と7節で神様はエゼキエルに、ユダヤ人たちが耳を傾けても、そうでなくても、御言葉を語るようにとおっしゃられています。私達が福音を語るのは、喜んで聞いてもらえるからではなくて、神様がそう語るように命じておられるからです。そして、ヨハネの福音書15章26節から27節で書かれているように、御霊が働かれる時、私達の証しは、人をキリストに導くものとして用いていただけるのです。御霊の働きに期待しつつ御言葉を宣べ伝え、もし許されるならば、魂が救われ、永遠の命に与かって行く喜ばしいプロセスに参加させていただき、主の喜びに共に与かる者とならせていただこうではありませんか。 中谷建晴 |