聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「私はこれを見て、ひれ伏した。そのとき、私は語る者の声を聞いた。」
(エゼキエル1:28)

今日からエゼキエル書です。エゼキエルはエレミヤとほぼ同じ時代に、しかし、エレミヤとは違って、エルサレムとその周辺でではなく、バビロンで、すでに捕囚として連れ去られて来ていたユダヤ人たちの間で神様からの言葉を語った預言者です。
紀元前597年、バビロンに反逆を企てた南ユダ王国はバビロンの攻撃を受け、都エルサレムは占領され、王エホヤキンや指導的な立場にある者たち、技術者たちがバビロンに連れ去られました。これが第二次バビロン捕囚ですが、エゼキエルもこの時に連れ去られたユダヤ人の一人だったようです。
今日の1章では、エゼキエルが預言者として召し出されるに先だって、神様ご自身と出会うという体験があったことが記されています。
4節から14節で描かれている生き物は同じエゼキエル書の10章15節ではケルビムと呼ばれています。このケルビムとそれに従う輪もエゼキエルを圧倒するだけの迫力のあるものであったようですが、26節には、それらが仕える者として神様がいらっしゃったことが述べられています。この神様との出会いの後、神様がエゼキエルに語りかけ、預言者としての働きにエゼキエルを召し出されることが、2章以下で述べられているわけです。そして、このことは、神様とお出会いすることが、具体的に何をするか、ということに先立つものである、ということを示唆しています。
私達はすぐに、自分に何が出来るか、何をしなければいけないか、ということに心を向けがちですが、そうではなくて、神様ご自身とまずお出会いすることこそがカギなのです。日々、神様の前に静まり、神様とお出会いさせていただくことから一日を始めさせていただき、主にあって本当の意味で実りのある歩みをさせていただこうではありませんか。

中谷建晴



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