聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                    エゼキエル書 40章

「わたしがあなたを連れてきたのは、あなたにこれを見せるためだ。あなたが見ることをみな、イスラエルの家に告げよ。」
     (エゼキエル書 40:4)

 「私たちが捕囚となって二十五年目、・・・町が占領されてから十四年目」というと、故郷のエルサレムは廃墟となったまま、エレミヤの預言した回復の年70年はまだまだ先のこと、捕囚の民は生活に疲れ、回復を約束された主にたいする信仰もぐらつく時期だったのではないか、と推察されます。そのとき、主はエゼキエルを、幻のうちに、イスラエルの高い山に連れて行き、そこに広大な神殿の幻を見せられました。そして、「それをイスラエルの家に告げよ。」と命じられました。信仰がぐらつくとき、主に目を向け、主の示してくださる壮大な幻を見ることは、信仰者にとって大きな励ましになります。私たちも、ときどき、静まって、現実の世界から主の世界に目を向けなおし、主の恵みと主のご計画に私たちの思いを潜めることが大事です。現実逃避のためではなく、主にあって、しっかりと現実に立ち向かうためです。主がエゼキエルに見せられたのは壮大な神殿でした。主からの人がその宮を測り示されたのですが、その測りざおは通常のそれよりも一手幅長いものだった、と記されています。主の世界は人間の尺度ではかり見るところを超えています。私たちも、主の目でものを見、主の御思いで事を図る、信仰の尺度をもちたいものです。主がエゼキエルに見せられた宮は広大なだけでなく実に整然とした宮でした。主を礼拝し主に仕えるとき、自分がよいと思うやりかたでなく、主にある秩序ある礼拝、調和のとれた奉仕をささげたいものだ、と思います。

                            唄野隆



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