聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 エゼキエル書 38章 「ゴグよ。わたしはあなたに、わたしの地を攻めさせる。それは、わたしがあなたを使って、諸国の民の目の前にわたしの聖なることを示し、彼らがわたしを知るためだ。」 (エゼキエル書 38:16) 36章、37章では、捕囚の民が主の民として彼らの譲りの地に回復され永遠の祝福にあずかることが預言されていました。38章、39章では、その主の民に、ゴグに率いられた全世界から集められた大軍が襲いかかるが、彼等は主に打たれ、世界の民は、主が聖なる主であることを知る、ということが語られます。ゴグが歴史上の誰であるかはわかりませんが、終わりの時に世界の覇者として現れ、主の民に敵対する黙示的な王であると考えて良いと思います。ゴグは、エゼキエルの時代に全世界と考えられていたペルシャからクシュすなわちエチオピア、さらにタルシシュつまりスペインまでの全世界の軍勢を動員して、エルサレムに攻め寄せます。そこには、主の民が、滅亡の災害から回復され、捕囚から帰り、廃墟であった町を建て直して、平和に過ごしています。ゴグの軍は雲のような大軍で、無防備なエルサレムに攻めかかります。しかし、山々は覆がえり、崖は落ち、すべての城壁が倒れるような大地震が起こり、天から豪雨や雹や火や硫黄が降り注ぎ、ゴグの大軍は滅び失せます。世界の民は、主が聖なる御方であって、彼らを滅ぼし、主の民を救われたのだと知るようになります。ゴグの大軍がエルサレムに攻め寄せるのも、彼らの征服欲から出るものではあっても、実は、主が彼らのあごに鉤をかけて引きずり出されたからのことなのです。主こそさばき主、また救い主なのです。 唄野隆 |