聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                    エゼキエル書 32章

「あなたのくずれ落ちる日に、彼らはみな、自分のいのちを思って身震いし続ける。」
     (エゼキエル書 32:10)

 エジプトに対するさばきの預言の最後です。書き出しの日付によると、エルサレムの陥落から数ヶ月後の預言です。エルサレムが陥落したので次はエジプトだ、ということでしょうか。エゼキエルは、“水中で暴れまわるわにが地に引き上げられ、野に放り出され、空の鳥、地の獣の餌食にされるように、エジプトが滅ぼされる、それを見る人々は恐れて身震いする”と語りました。さらに別のときに、“エジプトは、滅んで、剣によって刺し殺された者たちの間に横たわる”という主のみことばを伝えました。その死の世界には、アッシリヤとその全集団がいました。アッシリヤは、武力で世界を制覇した大帝国で、その強暴ぶりで恐れられた国でした。そこにはまたエラムがいました。エラムもその武力を恐れられていましたが、剣で滅ぼされ、死の国に横たわっていました。メシェクとトバルも同じでした。さらに、エドムもシドンも。すべて、剣で刺し殺されて、「穴に下る者たちとともに自分たちの恥を負って」いました。剣に頼るものは剣によって滅び、恥を負うのです。その中にエジプトも加わると宣告されたのです。ただ、あまりにも多くの仲間がいるので、慰めを感じることができる、と言われました。しかし、滅ぼされ、死の国に横たえられることに変わりはありません。その慰めは偽りの慰めです。真の慰めは主にあってのみ与えられます。そのことを覚え、自分の日を数え(詩篇90:12)、死に打ち勝ったイエス・キリストの救いを待ち望みます。

                            唄野隆



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