聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 エゼキエル書 31章 「これは、パロと、そのすべての大軍のことである。 − 神である主の御告げ − 。」 (エゼキエル書 31:18) 「第十一年の第三の月の第一日」という書き出しで始まりますが、これはエルサレム陥落の40日前の日付です。エルサレムは、エジプトの助けを期待して篭城を続けていましたが、エジプトは助けにならず、この年の第4の月、ゼデキヤ王はエルサレムを逃げ出してエリコの草原で捕えられ、第5の月にはエルサレムが焼き滅ぼされました。このとき何の助けにもならなかったエジプトについて、エゼキエルが、さばきを預言したのです。しかし、直接的にはアッシリヤに対するさばきの預言という形を取っています。彼は、アッシリヤを木にたとえ、“その木は、豊かな水に根を下ろして成長し、雲にまで届く大木になって、その木陰にはあらゆる鳥や獣も住み着くほどになったが、おごり高ぶったので、他国の横暴な民によって打ち倒され、よみに下った、アッシリヤに滅ぼされた国々も、アッシリヤについた国々もみな、地下の国、死に渡された”、と語りました。しかし、そう語った最後に、よみに横たわっている木々のうち、「その栄えと偉大さで、あなたはどれに似ているだろうか。」と問いかけ、「これは、パロと、そのすべての大軍のことである。」と言われました。アッシリヤのさばきを語りながら、“それは実はおまえのことなのだ”と言われたのです。私たちも、聖書のことばを誰かに対するさばきやいましめのことばとして聞いているうちに、実は自分に語られていることばだと気づくことがあります。みことばを聞くときは、心して聞こう、と思います。 唄野隆 |