聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                    エゼキエル書 29章

「このとき、彼らは、わたしが神、主であることを知ろう。」
    (エゼキエル書 29:16)

 エジプトにたいするさばきの預言です。「あなたは自分の川の中に横たわる大きなわにで、『川は私のもの。私がこれを造った。』と言っている。わたしはあなたのあごに鉤をかけ、・・・荒野に投げ捨てる。・・・(あなたが)イスラエルの家に対して、葦の杖に過ぎなかったからだ。」と、エジプトにたいするさばきを宣告されます。さばきの原因は、エジプトの王がナイル川は自分によって存在することができるのだとおごり高ぶった高慢と、イスラエルに助けを期待させながら何の頼りにもならなかった、ということでした。彼はナイル川の中では王者でしたが外の世界に出ると何の役にも立ちませんでした。ユダは愚かにもそれを当てにしたのです。水中で威張っていたわにがあごに鉤をかけられて荒野に投げ出され、何もできずに空の鳥のえじきとなるように、エジプトは滅ぼされてしまう、と宣告されました。そのとき、エジプトはナイル川は自分が造ったと誇れるようなものではなく、真の主権者は主なのだと人々が知るようになる、と主は言われました。ツロにたいするさばきの預言でも、そのさばきを通して人々は主が主であることを知る、と言われました。私たちも、主を主と崇め、全世界のすべての歴史の主として主を知ります。エジプトにさばきを宣告された主は、40年後にはエジプトの捕らわれ人を帰らせる、と言われました。しかしもはやナイル川全流域に及ぶ大帝国ではなく、パテロス地域限定の二流、三流国として存立が許されるのです。主のあわれみとへりくだりの必要が示されている、と受け止めました。

                            唄野隆



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