聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 エゼキエル書 26章 「ツロは海の中の網を引く場所となる。わたしが語ったからだ。・・・このとき、彼らはわたしが主であることを知ろう。」 (エゼキエル書 26:5、6) 1節の第十一年は、エゼキエルたちがバビロンに連れてこられてから11年目ということでしょう。この年の4月9日にゼデキヤ王が捕らえられ、5月7日にエルサレムがバビロン軍によって焼き滅ぼされ、ユダ王国は滅亡しました(2列王25章)。このとき、ツロは、「私は豊かになり、エルサレムは廃墟となった。」と言ってあざ笑いました。ツロは、かつてはダビデと友好関係にあり、ソロモンが宮を建てたときには大いに協力した都市国家です(1列王5:1,10)。そういうユダの友が、エルサレムが滅ぼされたとき、いたみ悲しむどころか、喜び、勝ち誇ったのです。そのような背信、無慈悲、高慢は主の喜ばれるところではありません。ツロは地中海貿易で栄えた海洋国家で、海の中の島の上に堅固な城壁に囲まれて建てられた難攻不落の都市、自分の知恵や富、また力を誇り、自分を神のようにみなしていました(28:1−6)。このツロをバビロンの王ネブカデレザルを用いて滅ぼす、と主は言われたのです。海洋貿易で富を得たツロが、その誇りとする海の上で滅ぼされるのです。人は、自分が誇りとするものによって滅びを招くことがあります。誇るべきは主のみ、です。そのさばきは主によることで、ネブカデレザルは主に用いられた道具にすぎません。。誰も主のさばきを妨げることはできません。人の計画や努力が事を決めるのではなく、主が語られたからそうなるのです。「私は、主をおそれ、主にすべてをあけわたします。」と祈りました。 唄野隆 |