聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                    エゼキエル書 10章

「彼らが主の宮の東の門の入口で立ち止まると、イスラエルの神の栄光がその上をおおった。」
     (エゼキエル書 10:19)

 8章から続くエゼキエルの見た幻の続きです。主はエルサレムのさばきを告げ、亜麻布の衣を着た人に、エルサレムの不信仰と不義のために心を痛め悲しんでいる者の額に印をつけ、彼らが迫っているさばきを免れるように備えさせられましたが(8:4、11)、その備えが整うと、ケルビムの下から炭火を取り出し、それを町の上に撒き散らすように命じられました。さばきの実行を命じられたのです。ケルビムはケルブの複数形で、天使たちを示しています。ここでは四つの顔を持つ天使たちが、前後左右上下どこへでも自由に動くことのできる車輪の上で、一つとなって行動し、その上に主の栄光が現れている幻が示されています。それは、エゼキエルがかつてケバル川のほとりで見た主の幻と同じでした。主は、時間や場所にかかわりなく、どこにもおられ、どこででも、ご自身をお示しになられるのです。しかし、主に背を向け続ける者からは、御姿を隠されます。このときのエルサレムはまさにそういう歩みをしていました。ですから、主は彼らのところを去られたのです。主の宮の中庭におられた主は(8:4)、神殿の敷居に向かって移動され(9:3)、敷居を出て(10:18)、神殿の東の門を出ようとされたのです(10:19)。しかし、その門の入口で立ち止まられました。主は、なおも彼らを愛し、彼らを捨てて去るのに忍びなかったのです。この主の愛は、今、私たちにむけて注がれています。「感謝し、今、悔い改めます。」と祈りました。

                          唄野隆



Copyright© Sakai Ohama Christ Church All rights reserved.