聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     エゼキエル書 5章

「・・・とき、彼らは、主であるわたしが熱心に語ったことを知ろう。」
      (エゼキエル書 5:13)

4章に続く第四のしるしです。主はエゼキエルに、頭の毛とひげをそり落とし、その三分の一を町の中で焼き、町の周りで三分の一を剣で打ち、残り三分の一を風に吹き散らすように命じ、またその毛のうちからいくらかを取って火で焼くように指示されました。包囲されたエルサレムでは疫病や飢饉による死人が多く、また多数の兵が敵の剣で殺され、残りの者は外国に連れ去られるか四方に逃げ散ってそこで死ぬ、ということを示すしるしでした。エルサレムがどうしてそんな目に遭うのかが続けて語られます。「エルサレムは諸国の民よりも悪を働き」、主のおきてに逆らい、主を知らない民の定めにさえも逆らったからだ、と言われます。長年にわたり、主を無視し、主の定めに従わなかった彼らは、主の厳しいさばきを受け、その苦しみの中で、人間性を失い、飢えてせっぱつまると、父が自分の子を食べ、子は父を食べるようなことにさえなる、と言われます。なんともすさまじい地獄絵ですが、主を見失い、自分を第一にする罪の歩みは、行きづまるとこういうことになるのだ、ということをしっかりと知っておかなくてはならないと思います。しかし、その主のさばきは、彼らを打つことが最終目的ではありません。主は、「わたしが彼らに対する憤りを全うするとき、彼らは、主であるわたしが熱心に語ったことを知ろう。」と言われます。主は、現実をしっかり見る者に、主のみことばが真実であることを知らせ、彼らが悔い改めて立ち返るのを待たれるのです。彼らを悔改めに導きたい主の熱情がこの厳しさの源なのです。

                          唄野隆



Copyright© Sakai Ohama Christ Church All rights reserved.