聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「ミカエルが私を助けに来てくれたので」 (ダニエル10:13) 今日のダニエル書10章から最後の12章まででは、ダニエルが死ぬ数年前に神様から示された、将来の出来事についての預言の言葉や幻が記されています。 2節の喪に服していたという表現は、新共同訳で訳されているように、「嘆きの祈りをしていた」というようなことを意味しているようです。 ダニエルの祈りは3週間たってようやく答えられるわけですが、その理由について天使が語った言葉が13節です。 ペルシヤを助ける悪魔が、その天使がダニエルの所に来るのを3週間の間、妨害し続けていたというのです。霊的な世界での出来事がそのまま地上での出来事に影響していたというわけです。20節では、ペルシヤがアレクサンダー大王に打ち破られるという大きな歴史的な出来事も、霊的な世界の出来事が反映されたものである、ということが明らかにされています。 私たちはともすれば、この地上での出来事が全てであるかのように思ったり、、或いは、この地上での具体的な生活がまずあって、霊的な生活はそれを潤したり、飾ったりするだけのものだと思ったりしてしまいがちな者ではないでしょうか。しかし、それは大きな間違いなのです。むしろ、地上での出来事は天上の霊的な世界での出来事の反映に過ぎないのです。天上の霊的な世界こそが地上の具体的な世界に優って、重要な世界なのです。そして、その天上の霊的な世界において絶対的な力を持っておられるお方が神様なのですから、私たちがまず第一とすべきことは、私たち自身が霊的に整えられ、その神様との深い交わりの中に生きることなのです。その本来第一とすべきことを第一としているか、もう一度自らの在り方を顧みさせていただきましょう。 中谷建晴 |