聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「ついに、あなたは、いと高き方が人間の国を支配し、その国をみこころにかなう者にお与えになることを知るようになる。」 (ダニエル4:32) 今日のダニエル書4章は、ネブカデネザル王がバビロンの国中の人々に当てて書いた手紙です。 33節では、ネブカデネザルが重い精神病を経験し、人間としての心を全く失ったことが述べられているようです。2節から3節、34節から35節で述べられているように、彼はこの経験を通して、唯一、真の神である、イスラエルの神、主を知り、その主を恐れるようになったようです。 4節から27節では、ネブカデネザルがあらかじめ、夢を通して、警告を受けていたことが述べられています。2章での時と違って、ネブカデネザルは自分の夢がどういうものであったかを語りますが、7節と19節では、ダニエルだけがそれを解き明かすことができたということが述べられています。 16節と25節の「7つの時」とは7年間のことを指すようです。だとするならば、ネブカデネザルは7年間という長い期間にわたって正気を失っていたことになります。しかし、36節で言われているように、その7年間の後、ネブカデネザルは元の地位に戻ることができただけではなく、以前にも増して力を振るうことができるようになったというのです。 神様は私たちが本当の意味で神様を知るためにとんでもないと思われる経験をさせることがあるのです。それは時として私たちにはとんでもなく長い時間に思われるほど時間のかかるものであることもあります。私たちはともすれば、そんなに長くこんな状態が続くならば、全てを失ってしまうといって焦ったり、神様に対して不信感を持ってしまったりしがちなものです。しかし、ネブカデネザルがそうであったように決してそうではないのです。その時になれば、神様のお取り扱いを経て、私たちは失ったと思っていたものをもっと豊かな形で受け取らせていただくことができるのです。神様を信頼して、そのお取り扱いに身を委ね、神様がその向こうに用意して下さっている豊かな祝福に与かる者とならせていただきましょう。 中谷建晴 |