聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「しかし、もしそうでなくても、王よ、ご承知ください。私たちはあなたの神々に仕えず、あなたが立てた金の像を拝むこともしません。」(ダニエル3:18)

今日のダニエル書3章では、ダニエルの友人たちが偶像礼拝をさせようという強い圧力の中で、それを徹底して拒み続けたこと、その彼らを神様が守られたことが記されています。ダニエル自身は何らかの理由で、この出来事が起こったとき、その場に居合わせなかったようです。
1節から7節では、ネブカデネザル王が高さ約20メートルという巨大な金の像を立て、それを拝むことを国中の人々に強制したことが述べられています。
2章で記されていたように、ネブカデネザルはダニエルによる夢の解き明かしを通して、イスラエルの神、主こそが、唯一、真の神であることを思い知らされ、2章の47節では、それを告白しているわけですが、ここではそれとは全く反することをしています。このネブカデネザルの変わりぶりは、何か特別な出来事を経験することが人を変え、真の神様を信じる者にするわけではない、ということを示してくれています。何か特別な体験をすることではなく、聖霊様に心を開いていただき、御言葉を聞くことを通して日々神様ご自身との交わりの中に生きることこそが大切なのです。
16節から18節では、ダニエルの3人の友人たちが、断固として偶像礼拝を拒んだことがわかります。彼らは結果がどうなるかにかかわらず神様に忠実であることを何よりも優先させたわけです。私たちは神様に忠実であるといいながら、よい結果を得られることを条件としたり、よい結果が得られる見通しが立つ限りにおいて神様に従おうとしているようなことはないでしょうか。そうではなくて、ダニエルの友人たちがそうであったように、自分はどうであれ、何よりも神様を第一とするもの、そうして主の栄光を表す者とならせていただこうではありませんか。

 中谷建晴



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