聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「神は季節と時を変え、王を廃し、王を立て、知者には知恵を、理性のある者には知識を授けられる。」 (ダニエル2:21) 今日のダニエル書2章では、ダニエルがネブカデネザル王の見た夢を解き明かしてみせたことが記録されています。 1節から3節を見ると、バビロンの王ネブカデネザルが夢を見、その夢に何か深い意味が隠されていることを感じながらも、それを知ることができず、いらいらしていたことがわかります。 ネブカデネザルは2節で名前の挙げられている、夢を解き明かすことを仕事としている者たちを集めて、まず自分がどんな夢を見たかを言い当て、それからその夢の解き明かしを聞かせるように命じました。しかし、7節から11節のやりとりでわかるように、ネブカデネザルの夢そのものを言い当てることができるような力は彼らにはありませんでした。 12節から13節で述べられているように、王は逆上し、国中の知者と呼ばれる、神秘的な知識を持つとされている人々を皆殺しにするように命じ、ダニエルも殺されそうになりました。しかし、そこでダニエルは王様の求めに応じて、夢の内容を言い当て、その夢を解き明かしてみせました。そして、それは17節から23節で述べられているように、イスラエルの神、主が示して下さったものでした。 人間的に考えればどう考えても不可能なことでも神様は実現することができるのです。そして、17節から18節でダニエルたちがそうしたように、一致した祈りこそがそうした神様の御業に与かるためのカギなのです。 夢は頭が金、胸が銀、腹とももが銅、すねが鉄、足が鉄と粘土でできた大きな像が一つの石によって打ち倒され、粉々になる一方、その石が大きな山になるというものでした。金はバビロン、銀はペルシヤ、銅がアレクサンダー大王の王国、鉄がローマ帝国、鉄と粘土が混じり合っているのは、ローマ帝国の混乱した状態を指している、そして、石とはキリストで、その石が大きな山になるとは、キリストの支配がやがて全世界に及ぶことを象徴していると考えられています。一見、強大に見えるこの世の国、この世の権力はやがてキリストに滅ぼされ、キリストが永遠に王となるというのです。その真の王、永遠の王、キリストに従う者、そうしてそのやがての時にはそのキリストからの豊かな報いに与る者にならせていただこうではありませんか。 中谷建晴 |