聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「主がユダの王エホヤキムと神の宮の器具の一部とを彼の手に渡されたので」 (ダニエル1:2)

今日からダニエル書です。ダニエル書は預言者ダニエルの働きとダニエルに神様が語られた言葉を記録した書物です。
今日の1章の1節から6節を見ますと、ダニエルという人物は、紀元前605年の第一次バビロン捕囚の時に、エルサレムからバビロンに連れ去られたユダヤ人の一人であったことがわかります。更には彼がユダの国では王族か貴族の生まれであり、大変知的な才能に恵まれていたこと、また、大変な美少年であったことがわかります。ダニエルは他の3人のユダヤ人少年と共に、選ばれて、バビロンで最高の教育を受ける機会が与えられました。後にアレクサンダー大王がそうであったように、バビロンの王ネブカデネザルも占領した国の中で有能な人々を選んで教育し、国のために役立てようとしたようです。
7節から16節では、バビロンの中でダニエルと3人の友人が最初に直面した偶像礼拝との戦いが記録されています。7節でその4人に別の名前がつけられていますが、その名前はそれぞれ偶像礼拝にちなんだものでした。例えばダニエルという名前は「神は私の裁き主」という意味ですが、ダニエルにつけられたベルテシャツァルという名前はおそらくは「ネボの神は私の命を守る」というネボという偶像にちなんだ名前を短くしたものであったようです。彼らにはこういう名前をつけられてしまうことを防ぐ手立てはなかったようです。
けれども、彼らは偶像に捧げられた肉を食べることで偶像礼拝の儀式の一部に参加してしまうことになるという、自分たちで何とかできることに対しては、はっきりとこれを避けようとしました。神様はこの4人に相応しい恵みを与え、さらには、17節から20節で述べられているように、特別な祝福を与えて下さいました。
神様に断固として従う者を神様は守り、また思いを越えて素晴らしい祝福を与えて下さるのです。私たちも神様に断固として従い、そのような祝福に与かり、御名を崇める者とならせていただこうではありませんか。

 中谷建晴



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