聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ダニエル書 11章 「今、私はあなたに真理を示す。」 (ダニエル書 11:2) 幻のうちにダニエルが見た「ひとりの人」は、「ペルシャの君と戦うために帰っていくが、ギリシャの君がやってくる。」と言いました(10:20)。この章では、それに応じるかのように、ペルシャとギリシャの戦い、そして、その後の世界の動きが予示されます。“ペルシャ4代目の王が諸国を糾合してギリシャに攻め込むが、ギリシャに「ひとりの勇敢な王」が起り、彼が世界を支配する、彼の絶頂期に国が破れ四つの国に分かれる、北と南の国が争い、北の「ひとりの卑劣な者」が聖所をけがし、常供のささげ物を除き忌むべきものを据える”と語られますが、世界の歴史はまさにそのように展開しました。ペルシャ4代目の王クセルクセスはギリシャ遠征を企てて失敗し、ギリシャのアレキサンダー大王が瞬く間に世界を制覇しますが、若死にし、彼の子は殺され、国は四つに分かれ、部下であった4人の将軍がそれぞれの王になり、お互いの間に権謀術策を弄したやり取り、武力衝突があって、そのたびに、真ん中にあった「麗しい国」パレスチナは苦難に遭いました。北の王アンテイオコス・エピファネスはエルサレムの神殿礼拝を廃し異教の祭壇を築きました。しかし、最後は、麗しの国で、この世の王が倒されます。目に見えるこの世の動きはどうなるかわからず不安を感じさせますが、主はそのすべてをみそなわしご自身の民を守ってくださいます。そのことがダニエルに示されました。先がわからぬ今の世も主の御手の中にあります。みことばにより、世の動きの奥に主のご支配を見、主を信じることの大切さを思います。 唄野隆 |