聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     ダニエル書 10章

「神に愛されている人ダニエルよ。」
                   (ダニエル書 10:11)

 ペルシャ王クロスの第三年ですから、クロス王の勅令によってユダの捕囚の民が帰国してしばらく経ったときのことです。ダニエルが、3週間の喪に服し、身を慎んでいたとき、ヒデケル、すなわちチグリス川のほとりで、彼は、主の幻を見、主からの語りかけを聞きました。彼は、燃えるように輝くひとりの人を見ましたが、その方は、ペルシャの国の君との戦いを、天使ミカエルに任せて、これから、主の民に起こることを告げるために来た、とダニエルに語りかけられました。この人が誰であるかは明記されていませんが、その御前に立つと恐れで倒れるような神々しい威厳があり、彼を見て力を失い倒れ伏したダニエルに優しく手を触れ、彼を立たせてくださるやさしさから推察して、受肉以前の御子ではないか、と思われます。ダニエルは、ペルシャから帰国し、さまざまな反対の中で、主の宮再建のために苦闘している主の民のこれからのことを心配し、主が彼らをどうされるのかを知りたいと思って、喪に服し祈ったのではないかと思われます。主は、ダニエルの祈りのことばを聞かれ、それに応えるために、この人を遣わされたのでしょう。主はダニエルを愛しておられたのです。この方はダニエルに「神に愛されているダニエルよ。」と呼びかけられました。主は私たちをも愛してくださっています。私たちが切に祈り求めるとき、主は私たちに応え、自分中心の要求ではなく、主のみこころにそった祈りに導き、みこころを示してくださいます。そのような主との交わりに生きることは何ものにもくらべられない幸いです。

                            唄野隆



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