聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ダニエル書 8章 「ガブリエルよ。この人に、その幻を悟らせよ。」 (ダニエル書 8:16) ベルシャツアル王の第三年に、ダニエルにまた一つの幻が示されました。ダニエルが見ると、長短二本の角をもつ雄羊が川岸に立っていました。ところが目と目の間に著しく目立つ角をもった一頭の雄やぎが、勢い激しく西から突き進んできて、雄羊を打ち倒しました。雄やぎは強大になったとき、角が折れ、その代わりに四本の角が生え、そのうちの一本から、また小さな角が生え、天の軍勢のいくつかをも打ち落とし、聖所を汚しました。そのとき、聖なるひとりの人が、彼が聖所を汚すのはいつまでか、と問い、もうひとりの聖なる人が、二千三百の夕と朝が過ぎるまで、と答えました。ダニエルはこの幻を見て戸惑いましたが、「ウライ川の中ほどから、『ガブリエルよ。この人に、その幻を悟らせよ。』と呼びかけている人の声を聞きました。その声に応えて天使ガブリエルが彼にその解き明かしを聞かせてくれました。その後の歴史でその通りになったことでした。雄やぎのアレキサンダーに率いられたギリシャ軍が雄羊のメデイヤ・ペルシャを打ち倒しましたが、アレキサンダーが急死し、その後、彼の帝国は四つに分裂し、その一つシリヤからアンテイオクス・エピファネスが現われて、エルサレムを侵し、常供のいけにえを禁じたのです。しかしやがて彼も滅ぼされました。そのことをガブリエルはダニエルに伝え、異国に流され、エルサレムの宮から切り離されて絶望している捕囚の民に、そのような苦しみも終わるときがくるのだ、と希望を持たせられたのです。主はご自身の民に信仰と希望を与えてくださる御方です。 唄野隆 |