聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ダニエル書 4章 「いと高き方が人間の国を支配し、これをみこころにかなう者に与え、また人間の中の最もへりくだった者をその上に立てることを、生ける者が知るためである。」 (ダニエル書 4:17) ネブカデネザル王はまた夢を見ました。天に達するほど美しく、多くのいのちを支える大木がありましたが、天からの聖なる者が、“その木を切り倒せ、しかし、根株を残し、七つの時の間、人の心ではなく獣の心をもって過ごさせよ、いと高き方が人間の国を支配し、王を立てることを、人々が知るためだ”と叫んだ、という夢でした。王は気になって、その夢の説き明かしを求め、ダニエルは“その大きな木は、ネブカデネザル王のことで、王は栄えているが、いと高き方、神に打たれ、追われて、野の獣と共に住む、しかし、本当の主権者は神だと知って、回復される、だから、悔い改めて、罪を除き、貧しい者をあわれむ政治をおこなえ”と夢の説き明かしと悔い改めの勧めを語りました。しかし、王は、大バビロンを建てたのは私だという誇りを固持しました。そのとき、彼は王座を追われ野の獣に等しい生活に追いやられました。クーデターで王座を追われ野山に潜伏したのか、あるいは精神錯乱のような状態に陥ったのか、はっきりしたことはわかりませんが、その苦しみの中で、彼は、国の本当の支配者は人間の王ではなく神だ、と悟りました。そのとき、彼は、王座に復帰し、彼の王権は確立しました。彼は、神こそ主権者だと告白しました。彼は主の民ではありませんでしたが、神が主であることを証したのです。バビロン王をこの証に導いたのは、ダニエルの信仰による助けでした。 唄野隆 |