聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      ダニエル書 3章

「ほむべきかな、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴの神。」
                    (ダニエル書 3:28)

 バビロン王ネブカデネザルは、巨大な金の像を建て、全国の高官たちを集めて、その像を拝むように命じました。王権の確立を示し、バビロン帝国の安定を図るためでしょうか。人々は、皆、その命令に従って金の像を拝みました。ところが、ユダヤ人で真の主を信じていたシャデラク、メシャク、アベデ・ネゴの3人は拝みませんでした。そのことに王は気がつかなかったようですが、そのことを王に告げ口する者がいて、彼等は王の前に連れて行かれました。ネブカデネザル王は、彼らに、拝むならゆるしてやるが、拝まないなら火の燃える炉に投げこむ、と言いました。彼等は、“私たちの神は火の燃える炉からでも救うことができる、そうでなくても私たちは金の像を拝まない”と答えました。主だけを崇めて他の神々は拝まない。主に対する真実さの表明でした。王は怒って彼らを火の燃えさかる炉に投げ込みましたが、王は、その炉の中に、彼ら3人と、もう一人、神の子のような御方を見出して、驚き、彼らに出てくるように命じました。そして、三人の信仰をほめ、彼らの信じている神こそ本当の神だと告白し、その神を侮ってはならない、と命じました。信仰は自発的なものなのに、金の像を拝めと命じ、今度はシャデラク、メシャク、アベデ・ネゴの神を侮るなと命じるなど、信仰について命令する宗教的くらさはまだ残っていましたが、絶対的な権力を握っている異教の王からこのような告白が出てきたのは驚きです。それは彼らの信仰の証によることでした。お前はどんな証を立てているか、と問われるのを覚えます。

                            唄野隆



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