聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ダニエル書 2章 「天に秘密をあらわすひとりの神がおられ、この方が終わりの日に起こることをネブカデネザル王に示されたのです。」 (ダニエル書 2:28) バビロンの皇太子であったネブカデネザルがバビロン軍を率いてカルケミシュでエジプト軍を破り、その後、亡くなった父ナボポラッサルの後をついでバビロン王になってまもなく、彼は、夢を見て、心が騒ぎ、その夢がどんな意味を持つのか知りたいと思いました。大帝国の王になって、これからどうしたらよいかと思い悩んでいたのでしょう。それで、バビロンの知者たちに、彼が見た夢とその夢の解き明かしを示せ、と命じました。バビロンの知者たちは、それは人間にはできないことだと答えました。王は腹を立て、彼らを殺せと命じました。ダニエルたちも殺されることになったのですが、ダニエルは使者のアリヨクに知恵と思慮とをもって応対し、しばらく時を与えてくれるように願い、同じ信仰をもつ友とともに祈りました。主からのお示しをいただいて、主を賛美し、王の前に出ました。そして、王が国の先行きを案じて思い悩んでいたことに深い同情を示しつつ、“王の求めには人は答えられない、しかし神は王にこれから起こることを示されたのだ”と言って王の目を主に向けさせ、“主は王に大きな像の夢を見せ、これからバビロン、それからそれよりも劣るが強大な国々が四つ起こることを示されたのだ”と告げました。王は、ダニエルの神こそ本当の神だとあがめました。主は、ダニエルを通して、ご自身が主であることを示されたのです。彼の素晴らしい証の働きに感動を覚えます。そしてまた、侍従長や王にたいする彼の接し方にも教えられます。 唄野隆 |