聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ダニエル書 1章 「神は宦官の長にダニエルを愛しいつくしむ心を与えられた。」 (ダニエル書 1:9) ダニエル書には、ダニエルたちのバビロンでの生活とダニエルに与えられた世界の動向を示す預言とが記されています。その頃、エジプトとバビロンが世界の覇権を争っていました。ユダの王ヨシヤはアッシリヤを助けるために北上してきたエジプト軍と戦って死に、エジプト王はヨシヤの子エホヤキムをユダの王に据えました。それから、バビロン風の数え方だと3年、ユダヤ式では4年後のカルケミシュの戦いでネブカデネザルに率いられたバビロン軍が勝利し、世界の覇権はバビロンのものとなりました。そのとき、ネブカデネザルはエルサレムを攻め、宮の器具の一部を奪い、バビロンに持ち帰りました。また、ユダの王族と貴族の中から、容姿端麗で、健康、そして知恵と知識に富んだ若者を数人えらんでバビロンに連れ帰りました。彼らを自分の王宮で仕えさせるためでした。ダニエルたちは、ネブカデネザルに仕えることには反抗しませんでしたが、バビロンの偶像に捧げられた王が与える食物を食べて身を汚すことはすまいと決心し、世話をしてくれる宦官の長に、別の食べ物を与えてくれるように頼みました。世話をしている若者の健康が損なわれては困るという彼の立場を考えて、10日間の実験によって彼を安心させてから、そうしてもらいました。彼らの志を主はお喜びになり、宦官の長にダニエルを愛しいつくしむ思いを与え、ダニエルたちには優れた才能を与えられました。こうして、彼らはバビロン王に仕えることになりましたが、それは、彼らを通して主の栄光をあらわさせるためでした。主のみ思いは深遠です。 唄野隆 |