聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「一つの石ころも地に落とさない。」 (アモス9:9) 今日のアモス書9章では、北イスラエル王国に神様の徹底的な裁きが下されようとしていることとともに、その裁きの後に神様がイスラエルを再建されることが預言されています。 10節にあるように、イスラエルの人々は、神様を裏切り、その御名をおとしめるようなことをしながら、自分たちは神様に選ばれた特別な民だ、神様は自分たちを守ってくれる、と思っていました。そのイスラエルの人々に対して、神様は7節で「あなたがたは自分たちで考えているような意味で特別な者ではない」ということをおっしゃっています。クシュというのは現在のエチオピアのことで、当時のイスラエルの人々にとっては、地の果てとでも言うべき場所に住む人々でした。また同じ7節の後半では、神様はペリシテ人の歴史も、アラム人の歴史も導いて来られた、ということ、何もイスラエルの人々だけが特別ではないということを語っておられます。 私たちもいつの間にか、神様の民とされていることで何か自分が偉い者であるかのように思ってしまっていることはないでしょうか。自分が神様に憐れみをかけていただいたがゆえに、神様の民としていただいただけの者に過ぎないことをいつも心に留めておきましょう。 9節のたとえは、裁きのプロセスを通して、本当の意味で神様に忠実な者がえり分けられ、残されることを語っているようです。 11節以降は世の終わりの時の出来事についての預言です。12節はユダヤ人以外の異邦人にも救いが及ぶことを、また13節の前半は収穫が終わらない内に種蒔きの季節がやって来るほど豊かな収穫があるということを預言しているようです。世の終わりの時には私たちの想像を越えた祝福が私たちを待っているのです。それを望みつつこの地上での生涯、神の民としての歩みを全うする者とならせていただきましょう。 中谷建晴 |