聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「その日を、ひとり子を失ったときの喪のようにし、その終わりを苦い日のようにする。」 (アモス8:10)

今日のアモス書8章でも、北イスラエル王国の上に下ろうとしている裁きについて、神様がアモスに見せられた幻と、それに続いて神様が語られたお言葉が記されています。
1節から2節にかけて「夏のくだもの」という言葉が出てきますが、ヘブル語では「夏のくだもの」を意味する言葉は「クエイツ」、終わりを意味する言葉は「クエーツ」となっていますので、ここでの神様とアモスのやりとりは一種の語呂合わせとなっていることがわかります。それとともに収穫の喜びの象徴である夏の果物が、国の破滅を象徴することには、痛烈な皮肉が込められているとも考えられます。
5節から6節では、イスラエルの人々の礼拝が、形式だけのものになっていることが指摘されています。彼らは形は守っているものの、心から神様を礼拝することや、具体的な生活の中で御心に従って行こうとはしていなかったわけです。そういうイスラエルの人々の上に神様の裁きが下ることがここでは預言されているわけです。
11節から12節では、神様の裁きの時には、神様からのお言葉を聞くことができなくなることが預言されています。その時になって、今度こそは神様に従おうとして御心を求め、また慰めを求めても、神様からの語りかけを聞くことはできない、というのです。神様からの語りかけを聞くことのできる今この時がどんなに貴重な時であるかを覚え、今、静まって、御言葉に耳を傾け、御言葉に従う歩みを始める者とならせていただこうではありませんか。

中谷建晴




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