聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「それでも、あなたがたはわたしのもとに帰って来なかった。」
(アモス4:11)

今日のアモス書4章でも、神様の裁きがイスラエルの上に下ろうとしていることが預言されています。
1節の「バシャン」とは、ガリラヤ湖の東側の、肥えた牛が育つ所としてよく知られていた地域です。ここでは北イスラエルの都サマリヤで、贅沢な暮らしにふけっている女性たちがそのバシャンで育てられたよく肥えた雌牛に譬えられています。彼女たちの暮らしぶりは、貧しい者を虐げ、貧しい者から絞り取った富で贅沢をし、夫に対しては横柄なふるまいをする、という神様の御心に全く反するものであったようです。2節から3節では、その彼女たちに、やがて、国そのものが戦いに敗れ、滅ぼされ、彼女たちは奴隷のようにされてしまう、ということが預言されているわけです。自分たちの暮らしぶりを当然のように思い、贅沢にふけっていた、その彼女たちの暮らしの土台そのものがひっくり返されてしまう、というのです。しかし、私たちも自分の今の生活を当たり前のように思い、神様の恵みによって支えられていることを忘れ、神様に対する恐れを忘れてしまっていることはないでしょうか。
12節の最後の行の「あなたの神に会う備えをせよ」とは、神様の裁きが訪れようとしていることを覚悟するように、というような意味です。6節から11節までで述べられているような、再三にわたる神様からの警告を受けながら、それを無視し続けるイスラエルに待っていたのは、徹底的な裁きでした。私たちは、そうではなく、神様からの語りかけに敏感に答え、悔い改め、裁きではなく、祝福に与かる者とならせていただきましょう。

中谷建晴




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