聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「それなのに、あなたがたは」 (アモス2:12)

今日のアモス書2章では、周辺の国々に続いて、当の北イスラエル王国と南ユダ王国に対する神様の裁きが宣告されています。
4節では南ユダの人々が主の教えを捨てて、偶像礼拝に走ったことが、6節や8節では、北イスラエルの人々が、貧しい者たちに対して無慈悲なことをしていること、さらにはそういうことをしていながらも平気でいる偽善的な態度が指摘されています。7節では性道徳の乱れが、神様の御名を汚す罪として挙げられています。神様を信じるということは、具体的な生活の中で神様に従い、弱い立場にいる者に憐れみをかけたり、性道徳の上でも清い生活をするなどということを意味するものです。にもかかわらず、信仰と具体的な生活を別々に考えてしまっているようなことはないでしょうか。
9節の「エモリ人」とは、イスラエル民族がパレスチナの地を占領する前に住んでいた人々を一くくりにした呼び方のようです。彼らは体格もよく、その町々は城壁で囲まれたものでしたので、イスラエル民族が自分たちの力で彼らに勝利したなどと言えるものではありませんでした。
にもかかわらず、イスラエルの民はその神様の恵みを忘れ、12節にあるように、神様からの警告の言葉を語ろうとした預言者たちの口を封じ、神様に対して誓いを立て身を清く保とうとするナジル人と呼ばれる人々の志を妨げるようなことをしていたようです。
罪の中にある時、人はともすれば、神様からの警告に耳を塞ごうとして、神様からの言葉を語る人や神様に熱心に仕えようとする人々にいわれのない憎しみを抱くものです。しかし、イスラエルの人々がそうであったように、その先に待っているのは、徹底的な破滅です。そうではなくて、心を開いて、神様のお言葉に素直に聞き従い、悔い改め、罪から離れ、神様が与えようとして下さっている豊かな祝福に与かる者とならせていただきましょう。

 中谷建晴



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