聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 アモス書 9章 「その日、わたしはダビデの倒れている仮庵を起こし、その破れを繕い、その廃墟を復興し、昔の日のようにこれを立て直す。」 (アモス書 9:11) アモスの見た5番目の幻は、主が祭壇のかたわらに立ち、柱頭を打って敷居を震わし、そのすべてを打ち砕き、そこで礼拝をささげている者を一人残らず打ち殺せと言われる、恐ろしい幻でした。主は、イスラエルの形ばかりの、ささげものは多いがその実、強烈な自己主張に毒された宗教を激しく憎まれたのです。自分たちは神の選民だとおごり高ぶっていたイスラエルに向かって、主は「あなたがたは、わたしにとって、クシュ人のようではないか。」と語り、“彼等は、主はイスラエルを特別にエジプトから選び出されたではないかと言うが、ペリシテ人もカフトルから、アラムもキルからカナンに導かれたのだ、イスラエルが特別なのは、エジプトから連れ出されたからではなく、彼らが主の恵みに応えて、偶像に心を向けず、主のみを愛し、主のみこころに従って、公義を行い、弱い者を憐れむからではないか、偶像を拝み、不義を行い、弱い者を踏みにじるようなイスラエルは異邦人となんら変わるところはない、そんなイスラエルは徹底的に滅ぼしてしまう”と言われたのです。しかし、厳しいさばきを宣告しながら、主は、「しかし、わたしは、ヤコブの家を全く根絶やしにはしない。・・・その日、わたしはダビデの倒れている仮庵を起こし、その破れを繕い、その廃墟を復興し、昔の日のようにこれを立て直す。」と言われました。主の民をさばくのは罪を除き去り、きよい民をふるい出すためなのです。主のきよめの御業に身を委ねよ、との主の招きが聞こえます。 唄野隆 |