聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 アモス書 6章 あなたがたは、公義を毒に変え、正義の実を苦よもぎに変えた。」 (アモス書 6:12) アモスは、「ああ。シオンで安らかに住んでいる者、サマリヤの町に信頼している者、イスラエルの家が行って仕える国々の最高の首長たち。」と呼びかけ、王たちや上流社会の人々を非難し、告発します。アモスはイスラエルに遣わされた預言者で、直接はイスラエルの指導者たちの罪を責めましたが、自分の出身地のユダも同じだと思ったのでしょうか、イスラエルの首都サマリヤに信頼を置いていた者だけでなく、シオンつまり主の宮のあったエルサレムは安全だと思っていた人々をも責めました。それは彼らが自分の力を誇り、本当は正義を曲げて奪い騙し取ったものなのに自力で得たと思っている富を自分の欲望のために用い、豪華な家を建て、贅沢な飲食や歌舞音曲の快楽にふけり、自分たちの罪や破滅のことを考えない生き方にのめりこんでいたからです。主は、彼らの誇りを忌みきらい、彼らの宮殿を憎む、と言われ、彼らの破滅を告げられました。主は、一つの民を起こしてイスラエルを責め滅ぼす、と言われました。彼ら指導者は正義を掲げ、公義を行うべき者なのに、不自然にも、公義を毒に、正義を苦よもぎに変えたからです。昔、ある先生が、自分の人生を終末から考えることが大事だ、と言われたのを聞いたことがあります。詩篇作者も、「私たちに、自分の日を正しく数えることを教えてください。」(詩篇90:12)と祈っています。私も、自分を省み、本来なら滅ぼされるのが当然の者であることをしっかりと悟り、主の憐れみを求め、救いの恵みに感謝し、主を第一にする人生に導いてください、と祈ります。 唄野隆 |