聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                       アモス書 3章

「わたしは地上のすべての部族の中から、あなたがただけを選び出した。それゆえ、わたしはあなたがたのすべての咎をあなたがたに報いる。」
                      (アモス書 3:2)

 アモスは、イスラエルに対する主の深い愛を伝え、それゆえにこそ、主を無視し自分たちの欲望のままに贅沢を追い求め暴虐と暴行を重ねるイスラエルには厳しいさばきが臨むことを語りました。「あなただけ」という愛の告白は相手と一つになることを求める人にだけ向かって発せられるものです。そういう愛で愛されたときには、愛された者は相手の愛に応える責任があります。しかしイスラエルは、主は自分たちを愛している、自分たちは特別なのだ、何をしても守ってくれる、と考え、贅沢な象牙の家を建て、夏の家、冬の家つまり別荘を建て、そのための富を得るために、貧しい者を虐げ富める者から暴力的に略奪しました。主は悲しみ怒り、イスラエルを罰せずにはおられません。「獅子は、獲物がないのに、森の中で吼えるだろうか。」激しい行動には原因があるのです。主の厳しいさばきはイスラエルの主に対する背信のゆえでした。それでも、主は彼らに対する愛のゆえに、さばきの前に彼らに警告を与え彼らの悔い改めを求めずにはおられませんでした。「獅子がほえる。だれが恐れないだろう。神である主が語られる。だれが預言しないでいられよう。」この主の愛と怒りの煮えたぎる思いを聞いたアモスは預言せずにはおられませんでした。主は、イスラエルをさばくが少数の者を救う、と語られました。彼の預言のことばから、イスラエルの悔い改めを求められる主の燃えるような愛があふれ出ているのが感じられます。同じ愛が私たちにも注がれているのです。

                          唄野隆    



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