聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 アモス書 1章 「主はこう仰せられる。『・・・の犯した三つのそむきの罪、四つのそむきの罪のために、わたしはその刑罰を取り消さない。』」 (アモス書 1:3,6,9,11,13) アモスは職業的預言者でもその仲間でもなく、南ユダのベツレヘムに近いテコアで羊を飼う牧者でいちじく桑を栽培している農夫でしたが、主によって、北イスラエルにたいする主の預言者として遣わされました。今日で言えば、医者や教師、あるいは技術者として働いていた信徒が、主の召しを受けて宣教師になったことに当たるでしょうか。主は、人の思いを超えて、どんな人をも主のために生かし用いることがある、と受け止めました。アモスは、イスラエルの国力が伸び平和で栄えていたヤロブアム王時代に、イスラエルの支配階級の罪を責め、イスラエルの民が悔い改めて主に立ち返るように、迫りました。彼の預言は、「・・・の犯した三つのそむきの罪、四つのそむきの罪のために、わたしはその刑罰を取り消さない。」という表現で、イスラエルを取り囲む国々にたいするさばきを宣言する預言ではじまりました。まず、ダマスコを首都とする北のシリヤ、それから西南のペリシテ、その北のツロ、南東のエドム、東のアモン、そして2章のモアブ、ユダに対してもさばきを宣告します。エドムとモアブはイスラエルと親戚関係にある民でしたし、ペリシテもツロもイスラエルと近い関係にありました。その彼らがイスラエルにたいして無慈悲であったから彼らをさばくと主は言われたのです。主がイスラエルを愛しておられたからです。主は主の民を愛してくださっているのです。私たちもその愛を受けています。そのことをしっかりと受け止めたいものです。 唄野隆 |