聖書一日一章メッセージ集![]()
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| 堺大浜キリスト教会 聖書一日一章 「私の同労者テモテが、あなたがたによろしくと言っています。また、私の 同国人ルキオとヤソンとソシパテロがよろしくと言っています。」 (ローマ16:21) 今日のローマ人への手紙16章は、この手紙全体をしめくくる挨拶です。パウロはこの手紙を、第三回伝道旅行の最後の滞在地であったコリントで書いたようですが、1節の冒頭のケンクレヤはコリントの西、約8キロメートルの所にある港町です。ですから、おそらくフィベというケンクレヤ教会の指導的な立場にあった女性が何かの用事でローマに行く途中、コリントの教会に立ち寄り、そのフィベに託してローマの教会に届けてもらうために書いたのが、このローマ人への手紙ではないかと考えられます。 3節から16節はローマの教会にいる知り合いに、パウロが送った挨拶です。使徒18章2節に記されているように、かつてローマにいたユダヤ人すべてがローマから追放になったことがありましたが、この手紙が書かれた時点では、追放を命じたクラウデオ帝も死んで、追放は解除になり、プリスカとアクラを初め、その多くはローマに戻っていたと思われます。そのことや、当時、交通手段がかなり発達していたこと、ユダヤ人の中には、エルサレムに巡礼のために帰る者たちが数多くいたことなどを考えると、ローマからの旅の途中でパウロに出会った者たちがかなりいても不思議ではありません。しかし、それにしても、パウロが、これだけの数の人々に親しい挨拶を送っていることは、パウロが如何に一つ一つの出会いを大切にして来ていたのかということを示しているのではないかと思われます。また、21節から23節では、この手紙を書いているパウロの周りにも何人もの主にある友がいたことがわかります。パウロは交わりの中に生き、交わりの中に生かされていたのです。これは、私たちにも当てはまることです。私たちもわずらわしいと感じることがあっても、主にある交わりの中に身を置き続ける者、そうして、主にあって成長し続ける者とならせていただきましょう。 中谷建晴 |