聖書一日一章メッセージ集![]()
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| 堺大浜キリスト教会 聖書一日一章 「キリストは、ことばと行ないにより、また、しるしと不思議をなす力によ り、さらにまた、御霊の力によって、それを成し遂げてくださいました。」 (ローマ15:18-19) 今日のローマ人への手紙15章は、1節から13節までが、昨日の15章の続き、14節以降は著者であるパウロ自身のことについて述べた1章の補足とでも言うべき内容となっています。 1節から13節は昨日の14章からの続きで、食べ物にこだわる人とそうでない人の間にあった緊張関係のことについてパウロが述べて来たことの結論部分に当たります。 1節でパウロは、強い人、すなわち、何を食べるかということは救いとは何の関係もないと確信できている人の側に自分を置いた上で、強い者の側が、弱い者に手を差し伸べてあげるべきである、ということを語っています。強い側、すなわち、正しい側は、自分の正しさを誇り、わかっていない者たちをやり込めてしまったりしがちです。しかし、相手を殊更に刺激したり、恥ずかしい思いをさせたりしないように配慮することが大切だというのです。そういう配慮は、正しい信仰に立つ者たちからすれば、全く不必要なこととしか思えないかもしれませんが、5節や13節で言われているように、神様ご自身が、間違いを悟らせて下さることを信じ、期待し、また、神様から忍耐と励ましをいただいて、配慮ある振る舞いを続けることが大切だというのです。 14節以降は、1章前半以来の、パウロがごく個人的なことについて語った箇所です。パウロはここで自分のこれまでの働きを紹介していますが、18節から19節で特にはっきり述べているように、パウロはそれは全て、イエス様ご自身の働きであって、自分はイエス様に用いていただいただけだということを語っています。私達もイエス様に自分自身を全く明け渡し、イエス様が自分を用いて下さることを経験する者、そうして、主のご栄光を心から喜び、ほめたたえる者とならせていただきましょう。 中谷建晴 |